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日々徒然。
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面白かったよ、うん。まさか1時間で丸ごと読んでしまうとは思わなかった。
それにしても鹿虎は勉強になります。そうか、こう書けばいいのか鹿虎って…!結構バイオレンス。漫画も小説も。僕が書いてもそうなるんでしょうか。てか一人称が本気で移り変わりつつありどうすればいいのかわかんねぇ(滝汗)
勝ち気な俺はどこに行ったー?!?!?(あのクラスに配属された瞬間に消え去ったよ)


わーいおねぇが褒めてくれました。嬉しい。でもあんなの誰にだって書けるさ?

















































響き渡った悲痛な叫びに、心臓が高く脈打った。

「…これがお前の望んだ結末か。」
「あははは、まだまだ始まったばっかりだよ。君も僕と堕ちてみる?」
「くだらない。冗談もほどほどにするのだ。」
大体、筋は読めていた。事は順調に進んでいる。そう、全て奴の思うままに。余ったマフラーを、そっと握り締める。目の前の人物が、虎鉄が、こんな自分のような皮肉を帯びた笑みを見せるなど、一体誰が予想しただろうか。視線を落とすと、綺麗に切りそろえられた自分の爪が見えた。浅く、息を吸う。
「お前は一体、なにがしたいのだ。」
土に汚れたスニーカーが、地面に咲いていたパンジーを事も無げに踏み潰し始めた。レンガに遮られた花壇が、時間をかけて、それでも確実に荒らされていく。湿った茶に塗れた青や黄色は、その紅にどう映っているのだろう。
「…君こそ、何がしたいの?」
地を見下ろしていた瞳が、音もなくこちらを向いた。瞬間、自分の体が強張るのが分った。冷汗が一筋額を伝う。本能的な恐れ。幼い言葉遣いが、意識無意識関係なくそれを増幅させる。こくん、と喉が鳴った。
「…僕は、」
「ただ傍観してるだけ?僕が聞いてるのはアンタの事じゃないよ。ねぇ、まだあるんでしょう?欠片なり死骸なり、君はどこかに残ってるんでしょう?ねぇ。」
「………ッ!!」
伸びてきた白い手を思わず振り払い、後ろに下がった。自分の意と違うところで、身体が、勝手に反応している。いつの間にか詰めていた息を吐き出したのを合図に、酸素を求めて空に喘ぐ。フェンスに背を預けそのまま座るように崩れ落ちると、今までより何倍も楽しげな声が踊っていた。力の入りすぎた自分の手で口を塞ぎ、無理矢理呼吸を止める。
「あっはははは!君も落ちたね!前よりもずっと弱くなった!」
何も言ってはいけない、何もしてはいけない。過去の戒めを手に自ら作った殻を破れば、傷付くのは自分なのだ。目の前にいるのは、姿かたちの違う、一種の自分だ。
「アンタの大好きなおばあちゃんに、よろしくね。」
どこに行くのだ、という問いをかけられなかったのは、影を見たからだ。自分の目が、大きく開くのが分る。グラウンドに渡り空を引き裂いたものとは別の、魂を劈くような悲鳴。それはきっと、消えてしまったかもしれない虎鉄の。けれど。
「……クソッ!」
だからといって一体自分にどうしろというのか。震える掌を付いた地面に、長さの違う五本の線を描く。
『筒良は優しいね。我を通しているようで、ちゃんと人の事を考えてる。心の奥底を、傷つけてしまわないように。』
(…違う)
ただ、自分が傷付くのが嫌なだけなんだ。もしお前が居たなら、僕ではなくお前だったなら、もっとうまく対処できたはずだ。もしかすれば、起こり得なかったかもしれないのに。
『筒良は、優しいね。』
消えてしまった半心の口癖が、木霊する。







***
つつらん元二重人格設定(爆笑)
無理矢理にもほどがある。俺は一体何がしたいんだ。
つつらんは過呼吸になるがいいよ。それを無理矢理自分で止めるがいいさ。
虎鉄は一体どこに向かって行くんだろう。二重人格ちゃん。
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