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日々徒然。
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本日2度もこけました。いや、年取ってもこけるもんはこけるけど(多分)
まぁそのうち一回は自転車だけだったんだけどね、二回目がね、擦っちゃってさー…まぁ、つっても掌と肘だけだけど。久しぶりでちょとびっくりしたねー。躓いたくらいなら笑い飛ばせたんだけどさ(笑)


明日終業式らしいです。わーおびっくーり。どうせ補習あるけどね。










































まだ学校にも通っていない、小さい頃の事だ。屋敷の中にある、広い広い日本庭園を走り回っていた。ら、こけた。その時の俺はお世辞にも健康優良児とは言えず、しかもその時は病み上がりだったと言うのに。かの有名なコメディアンも大笑いするような勢いで顔面からこけた俺は、手の場所にあった石を反射的に何個か握り締め、年齢そのままに思い切り泣き喚いた。屋敷の召使は出払っていて、猿野も例に漏れず所用でどこかに出かけているはず、だったのに。思い切り擦りむいた痛いやら恥ずかしいやらで顔をぐしゃぐしゃにして、地面に伏したまま一向に起き上がろうとしない俺の身体を持ち上げたのは、猿野だった。驚いた俺は、しゃくり上げたのを最後に無き止む。
「だからお庭は走らないで下さいってあれだけ言ったのに。」
「さるの…?なんでここに…」
「とりあえず消毒しますからとりあえず中に入りましょう。」
宥めるような口調で(実際に宥められていたのだが)話しかけられ、緩やかに頭を撫でられて。その時の俺としては逆らう要素も抗う要素ももちろん拒む要素も無く、大人しく目の前にあった猿野の首にすがり付く。猿野に、ギュッと抱きつくのが好きだった。万年燕尾服の彼の僅かに露出している部分、首や手袋を外した手のひらを触った時に伝わってくる少し低めの体温が、大好きだった。屋敷の中でも俺が特に気に入っていたソファの上に降ろされ、しぶしぶ腕を離す。土を払い、濡れたタオルで顔と傷口を拭かれ見目には綺麗になったところで、猿野がそこを何の躊躇いも無く舐めた。
「くすぐったいYo。」
「我慢してください。自業自得なんですから。」
俺を窘めながらもどこか楽しそうな猿野の様子と唾液の沁みる傷口が相まって、俺はくすぐったくて仕方が無かった。わざと身を捩ると、じっとしてくださいと咎めるような声がかかる。小さく笑った後、しばらく蝉の声を静かに聞いれば、俺が触った時についたのだろう土が、猿野の上着の背を白く汚していた。
「…はい、終わりっと。これに懲りたらもうお庭を走らないで下さいね。お父様に怒られるのは俺なんですから。」
手のひらにあったはずの傷に目をやると、それは跡形もなく消え去り何事も無かったかのような綺麗な皮膚がそこを覆っていた。以前不思議に思って問いかけると、猿野は魔法だと答えた。それを疑うことなく信じてしまうほどに、俺は子供だった。

昔を思い返すのは、嫌いじゃない。

「早く大人になってください。俺なんて必要ないくらいの立派な大人に。」
「猿野が必要なくなるなRa、俺は大人になんかならなくていい。」
「………ずいぶん、可愛らしいことを。」

嬉しそうな表情で、猿野が俺の額に落とす口付けが大好きだった。その感情に嘘偽りが無いことを確信できる、思い出に変換されない唯一の記憶。







***
ぶっちゃけ最後の会話が書きたかっただけなんだよね。
吸血鬼の唾液って治癒能力とかありそう、と思った。思っただけ。
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