日々徒然。
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いえいえ書いていないはず。は、ず…?(見直せよ)
えっとね、猿野がきゅーけつきだったら、という話(爆笑)
虎鉄はどっかの御曹司とか公爵家の子息とかでいいんじゃないですか。囚われのお姫様でもよかったけど、明治とか、そういう時代にしたかった。
「いた、ッ…」
「ん、もうちょっと」
この感覚はいくら回数を重ねても慣れない。いつだってこいつに主導権を握られたままで甚だ不快だ。与えられているのは、快楽にも似た苦痛。重心の移動に軋んだベットの上で猿野の黒い上着に縋る。
初めて血を猿野に与えたのは、まだ物心も付いていない頃らしい。そう言ったのは猿野だから信用は出来ないが、猿野以外の誰も知らないのだから、俺には信じる道より他は無い。俺にとってこいつは、気付いたら傍にいた召使のようなものだった。実質猿野は、俺の身の回りの世話もしていた。
俺とこいつが血で縛り、縛られる契約関係にあると知ったのは、十と四を迎えたとき。しきたりや体裁をやたらと重んじる父の開いた俺のためのパーティーの口上のあまりの退屈さに堪えかねて庭に逃げ出したとき、追いかけてきた猿野に告げられた。
「俺は、吸血鬼なんです。」
吸血鬼と言う存在を知らなかった無知な俺は驚きはしたものの、それで日常生活が変わるわけではなく。ただ変わったのは主従の裏に隠れていた、もう一つの俺たちの関係。その日初めて身体から直に血を吸われ、確信したように感じ、始まった。ただ、昔はひたすら真っ直ぐに追い続けた自分の感情を、俺は今信じることが出来ないでいる。不信の始まりは、書物庫で埃をかぶっていたとある書物の一節。項目は、『吸血鬼』。
「ごちそうさまでした。」
「吸い、すぎ、Da…」
貧血で起き上がることも儘ならない俺の顔を覗き込み、猿野は嬉しそうに微笑んだ。自分の鎖骨の辺りを触ると、二つほど開いた小さな穴から滲んだ血が指を塗った。ゆっくりと伸ばすと、猿野はそれを愛しそうに口に含む。
「大好きっすよ。愛してます。」
指の腹を這う舌の感触に、そんなことを言うのはやめろ、と、叫びかけて、やはり止まった。言えない。このままではどんどん深みにはまっていくだけだと分っていても。
「最近ご機嫌斜めですね。深く何かを考えてらっしゃる。」
逸らした視線に、猿野が苦笑した。こいつの口付けを、自分は酷く心地よく感じる。そして暖かなものが胸に落ちるたび、倍の闇が心を満たす。
俺は所詮こいつの主人でもなんでもなく、ただの餌に過ぎ無いのだ。
俺にかける言葉も笑みも、身体を重ねる行為すら、ひいては自分を満たす条件のそろった贄である俺を引き止め縛るための鎖でしかないのだ、と。ここには俺の望む愛はない。分っている、偽りに塗り固められた、
「…お前には関係ねぇYo。」
「はは、それでも夜のお相手はしてくださるんですね。」
『吸血鬼は狙った獲物を幻覚で誘惑し、その血を吸う。』
これは、勘違いの恋だ。
***
敬語の猿野が面白い(笑)。
つまりは俺様がただこてっちゃんが古臭い本に目を通して疑心暗鬼に陥ってるものが書きたかっただけで。血を吸われてふらふらなこてっちゃんが書きたかっただけで。
猿野はちゃんとこてっちゃんの事好きですよ、多分。でもこてっちゃんは自分が幻覚にかかってると思い込むんです。だから自分はホントは猿野の事を好きじゃないんだ、と、猿野も自分の事を好きでは無いのだと、思い込むわけですね、はい、ごめんなさい。解説無いとわかんない話でごめんチャイ。
しかも年代設定が活かせてないというか…まぁアバウトだからそこは妥協していただきたいところなのですが。白いシャツのボタン開いて血を吸われてる虎鉄妄想したらえっらいこと萌えたんですが。何だこの頭。ミトコンドリアとラン藻類に侵食されかけとるんじゃなかろうか。てか俺は原核生物だったの!?
続くかもしれないし続かないかもしれない。縛ると書きにくくなる俺の性質は周知の事実。
…それにしても電子辞書って便利だ(あとがき初めてこんなに書いた)
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