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日々徒然。
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なくなってしまわれるのですね、と、少し残念だけど、何も言える立場ではないから。


とりあえずあと1cmで兎丸だ!くっそ悔しい!何で俺こんなにちびなん!?


































キン、と澄んだ音も大概聞き飽きた。足元に溜まった煙草の吸殻を踏み躙った所為で、屋上の床が煤に少し汚れた。あんな金属の棒で球を飛ばして何が楽しいのだろうか。校庭の喧騒を眺めながら、呆れとダルさと蒸し暑さに溜息をする。
野球をしている山本は、見ていてとてもイライラする。今すぐにでも階段を駆け下りて襟を引っつかんで、バッターボックスから引きずり出してやりたい気分になる。腹の底がむずがゆくて、仕方がない。
「…チッ」
それが、羨ましいという気持ちだと気づいたのは、いつだっただろうか。日の光を何の衒いもなく、躊躇うこともなく浴びられることへの羨望だと気付いたのは、いつだっただろうか。他人に何の興味も抱かなかった自分が、そこまでの興味と感情を他人に持ってしまったと、気付いてしまったのは。ボンゴレの事だけ自分は考えていればいいのだと、十代目の事だけをかんがえていればいいのだと分っているのに、分っていたのに。今では思考の半分が麻痺し、侵食されて。
「おーい!」
ああ、また、イライラする。でも。
気分に任せて煙草を思いっきり吸い込めば、その分思いっきり咳き込んだ。一気にフィルターまで燃え尽きたカス同然のそれをひしゃげた吸殻の山に新たに積み重ね、新たに煙草を銜えながら、フェンスに背中を預ける。誰かを呼ぶ声に期待して、振り返るなんてキャラじゃない。が、
「すっげぇ愛してるぜっ!!」
校庭の全ての人影が、木の葉がざわめき、俺はフェンスの針金に指をかけ山本を振り返ってしまった。向こうから見れば、逆光。夕日は俺の背にある。俺など、男とも女ともつかない真っ黒な影にしか見えないはずなのに。それどころか、下手をすれば人かどうかも分らないはずなのに。火をつけてもいない煙草が口から零れ、ポケットから取り出し損ねたライターがコンクリートに落ちて跳ねた。震える手の力に耐えかねた針金が、醜い音を奏でて軋む。
恥ずかしい。恥ずかしくて腹立たしくてイライラして今にでも校庭にダイナマイトをぶち込んで(騒ぎ立てるまわりのやつらが巻き添えを食ったってしったことか)埋めてやりたいくらいくらい、なのに。
「練習終ったら、一緒にかえろうな!」
土まみれで手を振る真っ赤なその姿が、好きで好きで仕方がない。



***
山本が好きすぎる獄寺が書きたかっただけ。
大分勘が戻ったような気はします。気だけ(だって短いんだもの)。
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